知人の会社の資金融資に騙されて借金200万円。督促に怯える日々から救ってくれた自己破産

百瀬海さん(31歳 自営業 女性 埼玉県)からいただいた債務整理体験談です。

知人に会社運営のための資金援助を頼まれた百瀬海さん。

知人がしっかりと返済を行うという言葉を信じて信用金庫からお金を借りましたが、知人からの連絡は途絶えてしまい借金の返済を自分で行うハメになってしまいます。

返済を行っている最中、体調を崩してしまった百瀬海さんは、生活費や引っ越しの代金すらも借金で支払うようになってしまいます。

膨れ上がった借金の総額は200万円になり、督促の電話に怯える日々を過ごすことになってしまいます。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:百瀬海さん(仮名)
性別:女性(31歳)
職業:自営業
地域:埼玉県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:知人の借金返済・生活費
債務整理時の借金総額:200万円


私の自己破産体験談

私が初めて借入をしたのは2007年4月でした。

きっかけは知人に「会社の資金繰りが上手くいかないから、お金を貸してほしい」と頼まれたことです。

当時の私は21歳のフリーターでしたから、他人にお金を貸す程の金銭的余裕はありませんでした。

それを知人に告げたのですが「それなら、信用金庫で借りてきてほしい。月々の返済はこちらで行う」と言われ、それに応じてしまいました。

最初に借りたお金は20万円で、それを全て知人に渡しました

今思えば、なんで「返済はこちらで行う」という知人の言葉を簡単に信じてしまったのか不思議で仕方ないのですが、結局は知人からの返済はなく、毎月のアルバイトの給料から支払いをしていました。

体調を崩してしまい借金の返済が困難な状況に

 
そんな折、私は体調を崩しました。

そのせいで思うようにアルバイトも出来ず、生活に必要なお金を消費者金融などから借りるようになり、気が付いたら「返すために借りる」という負のループに陥っていました

さらにお金を借りることへの感覚も麻痺し、カードの借入残高が増えるとまるで自分の預金が増えたかのような感覚になり、それでもギリギリのところで生活していました。

そうこうしているうちに住んでいたアパートの家賃も払えなくなり、引っ越しをすることになったにですが、その費用すらもキャッシングで用意するしかありませんでした。

そしてこの引っ越しが身体にも負担になり、本格的に働くことが出来なくなり毎月の返済が滞るようになりました。

すると、滞った直後はそれほど催促はされませんでしたが、3ヶ月程すると毎日のようにローン会社からの電話が鳴り、訪問もありました。

法律上、催促の連絡は午後9時までだったので、その時間がすぎるまでは一切の連絡や訪問を無視するより他に方法がなく、生きた心地はしませんでした

そんな私を見かねて、家族が「市の無料法律相談」に相談してみてらどうかと提案してくれました。

私は、債務整理とやらをして少しでも返済額が減ればいいと思い、件の無料法律相談所に電話を入れ、指定された日時に指定された場所へ行きました。

知人の会社の資金融資に騙されて借金200万円
知人の会社の資金融資に騙されて借金200万円

市の無料法律相談で借金返済の相談

そこは、なんだかTVドラマに出てくる警察の取調室のような場所だったのですが、プライバシーは守られた状態で担当の弁護士さんに、私の借入状況と体調が悪く(診断書持参)就労が困難であることを説明しました。

そこで弁護士の方は「あなたの場合は多重債務かつ、任意整理などではどうにもならない状態だから“自己破産”をしましょう」と言われ、絶望感に打ちひしがれた記憶があります。

帰宅後、もう涙は出ないだろうという程泣きましたが、その間にも催促の電話は後を絶ちません。

弁護士さん曰く「今は身体を治すことが最優先です。前を向くためのリセットと考えましょう」と言っていたので、何とか自己破産を決意し、今度は無料相談で担当してくれた弁護士さんの事務所を直接訪問し正式な依頼をしました。

当たり前ですが、弁護士さんを雇う費用などはありませんでしたので、こちらは法テラスで借りました。

結果的にはこの法テラスで借りたお金の返済も免除されたので、実質負担金はありませんでした

自己破産の手続きの詳細

弁護士さんに依頼をすると、ローン会社などから催促の電話がかかってきたときに「○○先生に依頼していますので、そちらに聞いて下さい」と答えるだけでピタリと電話が鳴らなくなり、訪問もなくまるので久しぶりに安らかな眠りをえることができました。

そして、何日か後に弁護士さんと共に地方裁判所に行き、免責許可を得て借金の返済が全額免除となりました

「裁判所」というイメージから、これまたドラマの裁判シーンに出てくるような場所をイメージして重々しい気持ちでいたのですが、実際は会議室のような場所で、私だけではなく他にも何人かの弁護士さんと債務者さんがおり、判事さんが淡々と免責に関する説明をし、それを聞くという内容でした。

免責許可後は、弁護士さんのアドバイスに従い療養生活を送っています。

完治することはない病気なのですが、徐々に回復はしています。

もし、病気を抱えながら借金に苦しんでいる方がいれば、弁護士さん曰く「前を向くための債務整理(自己破産)」をおすすめします。

これで私の体験談は終わりです。

百瀬海さん(31歳 自営業 女性 埼玉県)


百瀬海さんの借金内訳と債務整理後の状況

百瀬海さんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:200万円
クレジットカード:
VISA:50万
消費者金融:
ひがしん:50万
アコム:25万
レイク:25万
その他:100万円前後
借金開始から債務整理着手までの期間:約3年

債務整理後の状況

残債務:0円
返済計画:免責のため返済は免除
債務整理に踏み切った理由:
病気で働けなくなったため
債務整理をした時期:2008年7月頃

督促に怯える日々から開放してくれた自己破産

知人に会社の資金援助を申し込まれた百瀬海さん。

当時フリーターだった百瀬海さんにはそのような援助資金のあても無かったのですが、信用金庫からお金を借りて欲しいという知人の頼みを断りきれずに、借金をしてしまいます。

結局知人に渡したお金は返ってこず、借金だけが残ってしまった百瀬海さん。

最初は順調に返済を行っていましたが、ある時体調を崩してしまい、働くことが出来なくなってしまいます。

一度借金をしたことで借金に対する抵抗が薄れてしまったせいか、生活費を消費者金融から借り入れするようになってしまい、気がつけば借金の総額は200万円という大きな金額になってしまいました。

次第に返済も滞るようになり、毎日のように鳴る督促の電話や債権回収係の訪問に怯える日々を過ごすように。

そんな百瀬海さんを見兼ねた家族が、市が開催している無料法律相談を紹介してくれます。

そこで現状を弁護士に相談し、自己破産をすることになった百瀬海さん。

200万円の借金は全額免責され、晴れて借金生活から解放されることになりました。

無事に借金問題を解決することが出来て本当に良かったです。

このような事態になってしまったきっかけは知人への融資ですが、その後は自己のお金に対する考えの甘さが借金の額を増やす原因になってしまっていますね。

生活をするだけでお金はかかるものです。

病気がよくなるまでは、自宅でしっかり療養して欲しいと思います。

そして、また働けるようになったら今度は借金をしないように計画的な生活をして欲しいと思います。