軽い気持ちで利用したクレジットカードで借金150万円。買い物依存症だった私の自己破産体験談
市川さん(38歳 専業主婦 女性 千葉県)からいただいた債務整理体験談です。
昔からファッションに気を使っていた市川さんは、専業主婦になっても自分を着飾るためにクレジットカードでの買い物を続けていました。
クレジットカードを使ってもお金を使った感覚を感じることが出来ずに浪費を繰り返していた結果、借金の総額は150万円になってしまい返済が難しい状況になってしまいます。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:市川さん(仮名)
性別:女性(38歳)
職業:専業主婦
地域:千葉県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:収入に見合わない浪費(主に買い物)
債務整理時の借金総額:150万円
自己顕示欲を満たすために使い続けたクレジットカードで自己破産
結婚してから4年、子どもにも恵まれて幸せな生活を送っていました。
結婚当初から、夫の給与は夫が管理。
私は生活費として必要なお金を夫に申告していただいていました。
他県から嫁ぎ、周りには友人や知人もいなくて毎日子どもと二人きりの生活は思った以上に孤独です。
そこで、親子そろって集まれるイベントなどに顔を出すようになったのですが、そこから私の生活は一変したように思います。
見栄を張るためのクレジットカード利用
もともと会社員時代からファッションには気遣うほうで、親子そろって衣類は誰が見てもわかるようなクオリティの高いものを選んでいました。
外出がままならない状況だったため、インターネットで衣類を買うのが楽しみと化していたのです。
そこで外出先で知り合った他の母親たちに衣類やバッグなどの持ち物を褒められることがいつしか自分の歓びに繋がっていたのです。
ある意味、ちょっとした見栄から多重債務者へとなったわけです。
もともとクレジットカードは2枚ほど持っていました。
利用頻度はそれまでは低かったのですが、インターネットで買い物をする際にはどうしてもクレジットカードが楽でもあり便利です。
楽天市場やマルイの店舗やウェブチャンネルを利用する機会が多かったこともあり、自然と楽天カードとマルイエポスカードは所持していました。
借金の感覚を感じずに使えるクレジットカードの恐ろしさ
クレジットカードとは不思議なものでお金を払ったという感覚がないものです。
インターネットで必要事項を入力し、ポチっとすれば買うことができてしまいます。
結果として後で請求は来るのですが、何かにとりつかれたかのように買い物をしてしまう魔力のようなものが潜んでいるのです。
最初は独身の頃の預金もあるし、何も気にしていませんでした。
子どもの衣類を買うのだからということで、出産の際にいただいたお祝い金や実家の母にいただいたお金などを使っていました。
しかし、そんな生活はいつまでも続きません。
気付けば月に10万円であったり、20万円の買い物を平気でするようになり、借金の感覚などは全くなかったのです。
徐々に借金に追い詰められていく生活
夫はもちろんそんなことを知ることはないのですが、仕事が忙しいため休日もないほどに働いています。
もしかしたら、どこかで気付いて止めてくれればいいのにという思いもありました。
でも、相談できないですし、買い物を楽しむ生活は抜けられません。
そんな身の丈にあった生活ができない日々を、気付けば2年近く過ごしていました。
だんだん預金も尽き、毎月の生活費では何とかならなくなってきます。
外に働きに出ようとするにも、小さい子どもを抱えていては働き口など簡単に見つかるわけがありません。
所持していたカード2枚にはキャッシング機能もあったので、そこの枠内から借金の返済に充てることもありました。
更に新しく作成したカードでショッピング
そこでまた新たにクレジットカードを増やします。
たまたま休日に出掛けたイオンモールで勧誘をしていたイオンカードです。
専業主婦でも作ると言われ、何となくで申し込んだら審査をパスしカードが発行されてしまいました。
既に他の2枚のカードは限度額いっぱいだったので、こちらのカードを使います。
そしてその後には会員制スーパー「コストコ」に出掛けた際に申込をした「アメリカンエクスプレス」のカードです。
こちらはキャッシング機能はありませんが、新たに買い物をする際に使用するには丁度良く、何のためらいもなく使いました。
色んなカードを使いまわしていましたが、結果払えずに延滞するという結果になるのは時間の問題でした。
督促の電話や葉書が止まることもありません。
弁護士に相談をして自己破産の手続き
どうにもならないと思ったときに知ったのが「法テラス」の存在です。
インターネットで調べた電話番号に連絡をいれて現状を説明すると、面談という流れになりました。
予約がいっぱいかと思いましたが、火曜日に電話をして次の金曜日には足を運ぶという流れです。
実際に行くと指定の書類に必要事項を記入、弁護士に直接相談するという流れです。
弁護士が私に伝えてきたのは「自己破産」もしくは「任意整理」の2つでした。
しかし無職で先が分からない状況で「任意整理」の手続きをとるのは不安に思い、「自己破産」の方向で進むことに。
「自己破産」であれば、自分で裁判所に出向いて手続きをするだけです。
私は計3回ほど足を運びました。
なぜこうなったのか?という聞き取りはありましたが、怒られることなどなく「二度目はかなり困難になることは忘れないでください」とだけ言われ終了。
案外あっけないものでした。
自己破産の事実を家族に告げた瞬間
自己破産となると夫を含めて家族には話すことになります。
夫の給与明細であったり、預金通帳のコピーが必要になるので、家族に内緒で破産ということはできません。
夫も自分がしっかりしていなかったことを反省し、私も改心をする良いきっかけとなりました。
現在は同じことを二度と繰り返さないように日々質素に暮らしています。
もし支払うことが困難な場合は早急に相談するのがおすすめです。
弁護士費用が心配な場合ですが、自己破産であればインターネットなどで調べれば自分でも出来てしまいます。
どうか悩まず、新たな一歩を踏み出す機会になれば良いかと思います。
市川さん(38歳 専業主婦 女性 千葉県)
市川さんの借金内訳と債務整理後の状況
市川さんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:150万円
クレジットカード:
楽天カード:30万円
マルイエポスカード:30万円
アメリカンエキスプレス:50万円
イオンクレジットサービズ:40万円
消費者金融:
会社名:100万
借金開始から債務整理着手までの期間:約3年
債務整理後の状況
残債務:0万円
返済計画:自己破産のため免責
債務整理に踏み切った理由:
毎月の返済ができず滞納。もうどうにもならないと思ったので。
債務整理をした時期:2014年11月頃
買い物依存症だった私を救ってくれた債務整理
昔からファッションには気を使っていた市川さんは、結婚・出産後のママ友集まりに着飾っていくために、頻繁にネットショッピングを繰り返すようになります。
次第に月のショッピングの金額は増えていき、買い物依存症のような状態に陥ってしまいます。
借金の感覚を感じずにクレジットカードを使い続けた結果、支払いが間に合わなくなり延滞を繰り返すようになってしまいます。
専業主婦のため収入の無い市川さんは、返済をどうにかするために法テラスで債務整理の相談を行いました。
そこで出会った弁護士に任意整理と自己破産を勧められた市川さんは自己破産を選択し、無事に借金を免責することが出来ました。
最初はご主人に内緒で債務整理をしようとしていたようですが、自己破産を選択する前に一度ご主人に相談をされていたらまた違った結果になっていたかもしれませんね。
借金の一番の原因は市川さん本人によるものですが、家族間のコミュニケーション不足もそれに拍車をかけてしまったように思えます。
借金という問題は中々人には相談をしにくいものではありますが、苦楽を共にする存在が家族ですからしっかりと相談をして欲しいと思います。
そのうえで法律事務所に相談をされれば、よりいい債務整理の方法が見つかるのではないかと思います。
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