パチスロと生活費で借金300万円。お金の大切さを教えてくれた自己破産
志村たけしさん(46歳 自営業 男性 埼玉県)からいただいた債務整理体験談です。
不景気のため中々正社員として働くことができなかった志村たけしさん。
妻と子供の要求に応えるために消費者金融で借金をするようになります。
借金はどんどん膨らみ最終的には300万円になってしまい、自転車操業をしながら返済を続ける生活に段々疲れていきます。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:志村たけしさん(仮名)
性別:男性(46歳)
職業:自営業
地域:埼玉県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:生活費、パチスロ
債務整理時の借金総額:約300万円
お金の大切さを知ることが出来た債務整理
わたしが債務整理をしたのは、30代半ばの時でした。
ちょうど離婚を決意した頃で、むしろ、離婚するからこそ債務整理ができたと言えます。
結婚生活は、元妻とともに彼女の子供もいました。
20代後半で一緒になり、相手の子供はすでに小学生でした。
これからモリモリ働き、義理とはいえ父親の役割をしっかりこなすぞ、と思っていましたが、1990年代後半であっても、バブル崩壊の影響が残っていました。
なかなか都合の良い職に巡り会えず、正社員にはなれませんでした。
生活費のために消費者金融で借金
しかし、一からスキルと実践を磨いて行こうと、IT系の派遣社員になることができました。
最初は、なかなかお呼びが掛かりませんでしたが、ITブームに乗っかる形で、ユーザーサポートの職を経験し、以後紹介が受けられないということがなくなりました。
けれども、生活が楽になるということはありませんでした。
元妻も派遣社員でしたが、子供の要求などに十分応えられるとはいえませんでした。
そこで、借金をすることになりました。
主に消費者金融を利用し、大手のところは概ね手を付けたと思います。
膨らんでいく借金で自転車操業に
最終的に借金は当時の年収ほどになり、自転車操業となりました。
また、自分の欲求不満を解消するため、パチスロもしていました。
ほとんど毎日仕事帰りに立ち寄り、なくなっては借金という生活でした。
心が荒んでいたこともあるのでしょう。
パチスロで借金を返してやる、と思っていたことも確かです。
結局、責任感の欠如とつまらないプライドが、ますます自分を苦しめたのでしょう。
妻との離婚をきっかけに債務整理を決意
色々な理由があるとはいえ、元妻が離婚を決意したのも、そんなわたしの姿勢への嫌悪感があったことも、否定はできません。
先で触れているように、元妻と別れることになり、一人暮らしを始めることになりました。
しかし、多少なりとも冷静な頭が残っていたのでしょう。
一人になれば、借金がますます重荷になるように思いました。
年収並の借金とはいえ、自転車走行で誤魔化そうと思えば、誤魔化し続けられました。
けれども、毎日お金を巡らせることに頭を使わなければならず、疲れるばかりでした。
これでは精神が持たないと思い、債務整理をすることにしました。
債務整理で自己破産を選択
債務整理には、任意整理・自己破産・個人再生・特定調停の4つがありますが、一度に肩の荷を下ろしたいと思い、自己破産を選びました。
ネットで司法書士事務所を見つけ、選んでいたとはいえ、始めに相談してみました。
すぐに返事が来ましたが、司法書士事務所も自己破産を勧めてくれました。
後日、事務所を訪れ、正式な契約を交わすことになりました。
自己破産の手続きを開始
債務整理では、4つの種類に関係なく、依頼日から借金の請求ができなくなります。
司法書士事務所からその旨の説明を受けた時、霧が晴れたように爽やかな気分になりました。
以後、初回の自己破産ということで、破産法改正前のような裁判官との個別面談がなく、書類提出が主な手続きとなりました。
借金の総額や将来の計画などを記載するようになっていました。
すべて手書きであり、すでにワープロ書きが習慣となっていたわたしには、非常に面倒に感じられました。
しかし、手続きが進み、申込日から約半年後に破産宣告がなされると、本当にスッキリした気分になりました。
すでに借金ができない身であり、当然クレジットカードも持つことができませんでした。
そのため現金の有り難さをしみじみと感じるようになりました。
選んでよかった自己破産
1円でもお金はお金、と子供に帰ったように、貯金箱に小銭を貯めていきました。
それでも、支払いを先送りすることがなく、いつも身ぎれいな気持ちでいたことは間違いありません。
ことわざに「一円を笑う者は一円に泣く」とあります。
今の自分は、この言葉を意味をつくづく感じることができ、自己破産に後悔することはありません。
志村たけしさん(46歳 自営業 男性 埼玉県)
志村たけしさんの借金内訳と債務整理後の状況
志村たけしさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:60万円
クレジットカード:
DCカード:40万円
消費者金融:
アコム:50万円
武富士:50万円
プロミス:50万円
アイフル:50万円
レイク:30万円
アプラス:30万円
借金開始から債務整理着手までの期間:約5年
債務整理後の状況
残債務:0万円
返済計画:
自己破産のため残債なし。事務所手数料は月々約4万円の返済額で、総額約20万円。
債務整理に踏み切った理由:
自転車創業を続けていく気力が、続かなくなったから。
債務整理をした時期:2005年4月頃
お金の大切さを教えてくれた自己破産
妻と子供のために仕事を頑張ろうと意気込んでいた志村さんですが、バブル崩壊後ということもあり中々正社員の職につくことが出来ません。
派遣社員としてスキルを伸ばして仕事を得ていましたが、生活は豊かにならなかったので消費者金融から借金をすることに。
借金はどんどん膨らみ最終的には300万円となってしまいます。
返済のために自転車操業を繰り替えす生活に疲れた志村さんは、次第にパチスロに通うようになってしまいます。
そういった生活が原因で奥さんと離婚をすることになってしまった志村さんは、離婚をきっかけに債務整理をすることを決意。
一度に肩の荷を下ろしたいと思い、法律事務所を通して自己破産の申請を行いました。
申込日から約半年後に破産宣告が下された志村さんの借金は無くなり、お金の大切さを改めて実感することが出来ました。
パチスロ等のギャンブルが原因での自己破産は認められない場合も多いようですが、無事に自己破産が出来て本当に良かったですね。
ブラックリストには載ってしまい、クレジットカードをしばらく持つことが出来ない状態ですが、それが逆にお金の大切さを感じさせてくれたようです。
同じ過ちを繰り返すことがないようにして欲しいと思います。
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