ブラック企業で勤めて心身ともにボロボロになり425万円の借金。2度の債務整理を経験した私の体験談
ふうてんの虎さん(42歳 派遣社員 男性 群馬県)からいただいた債務整理体験談です。
過去に2回の債務整理を経験したふうてんの虎さん。
ブラック企業で働き続けたために、心身ともにボロボロになってしまいます。
一度目は過払い金返還請求で借金を完済することができましたが、二度目の借金は民事再生の審査が通らず自己破産をすることになってしまいました。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:ふうてんの虎さん(仮名)
性別:男性(42歳)
職業:派遣社員
地域:群馬県
債務整理方法:過払い金返還請求・自己破産
借金の原因:生活費・入院費・会社への損害
債務整理時の借金総額:425万円
安易な考えで借金をしたせいで借金地獄に…
私は、今まで二回の債務整理を経験いたしました。
最初は15年前で過払い金返還請求をいたしました。
二回目は三年前に自己破産です。
最初の借金はアコムで5万借りました。
車の修理で借り入れをしました。
ですが、二週間後にパチンコで儲けたので、すぐに返済し解約しました。
ブラック企業で働いた結果借金地獄に
社会人になり、某一流企業の営業職に配属されました。
その会社はブラック企業で、営業をした際の返品は営業が肩代わりさせられました。
毎月平均5万です。
給料も手取り16万、独り暮らし、ボーナスなし。
数字がうるさく、120%やらないと始末書です。
仕方なく、またアコムで借り入れをし、50万の枠はすぐに限界になり、プロミス・ディック・ワイド・アイフル・ニコス・オリコ・武富士と借金が増えていき、330万まで膨れてしまい、毎月の返済も12万越えてました。
アルバイトもして生活をしましたが借金は減りませんでした。
再就職をしたものの体調を崩して退職
仕方なく収入がよい会社に転職しました。
ですがこの会社は接客でしたがブラックで、残業月140時間でした。
二年ほど勤務しましたが自律神経がおかしくなり仕方なく辞めました。
どちらの会社も残業代をくれないブラックでしたから借金は減りませんでした。
借金の苦悩から抜け出すために弁護士に債務整理の相談
三年間派遣で頑張りましたが返済できず、自殺を考えたりもしました。
結局借金の返済するのにまた借金をしてしまい膨れてしまいました。
この苦しみから抜け出したくて地元の弁護士を調べてました。
たまたま目に止まった先生に相談し、過払い金返還請求を依頼しました。
弁護士費用23万、業者7社と話し合いをしてもらい330万から205万まで過払い金で計算をし直してもらいました。
毎月の利息は減りましたが2年で205万の返済なので月10万。
派遣の給料15万だけではかなり辛くて、夜中の建築現場や時給の良い仕事で返済しました。
一度は完済したものの再度借金
なんとか返済終えましたがまた3年後に借金をしてしまいました。
モビット・アコム・出光クレジットです。
仕事で体を壊し鬱病になり、入院などで借金をしてしまいました。
総額220万です。
回復してから無理して仕事をしましたが、以前のように体に無理がききませんでした。
ですから毎月の給料は7万でした。
借金に5万取られました。
三年間払いましたが限界でした。
民事再生の審査に通らず自己破産を選択
市役所など相談窓口にいき、生活保護とか相談しましたが無理でした。
仕方なく同じ弁護士さんに民事再生で相談しました。
自己破産はしたくなかったんです。
ですが個人再生の審査に通りませんでした。
仕方なく自己破産しか選択肢はありませんでした。
裁判所に一度だけ足を運び自己破産が通りました。
ですが、官報に破産者として名前が公表されるのでヤミ金や怪しい金融から電話やダイレクトメールが今も届きますし正直実家なので恐いです。
自己破産をしてしまいますと社会的信用も無くなりますしデメリットがでかいです。
今もカードはデビッドカードしか作れません。
クレジットカードがないと高速に乗るのにも困りますし、買い物も現金でしかできないんです。
試しにauのクレジットカードを申し込みしてみましたがニコスでしたから審査に通りませんでした。
一回任意整理した金融会社は二度と貸してくれないとお話してもいいのかもしれません。
安易な借金は決してしないように
安易な借金は身を滅ぼします。
簡単に借り入れできるので金銭感覚が麻痺し自分のお金であるような錯覚に陥ります。
私は自己破産で貯金もなくなりボロい車だけ残りましたがこれだけはやってはいけないです。
自分だけでなくて家族も巻き込みます。
できれば自己破産したくなかったんです。
弁護士に騙されました。
弁護士選びもかなり重要ですよ。
ふうてんの虎さん(42歳 派遣社員 男性 群馬県)
ふうてんの虎さんの借金内訳と債務整理後の状況
ふうてんの虎さんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:425万円
クレジットカード:
ニコスカード:50万円
オリコカード:30万円
出光クレジット:60万円
消費者金融:
アコム:100万
ワイド:50万
武富士:100万
プロミス:40万
アイフル:50万
ディック:50万
モビット:100万
借金開始から債務整理着手までの期間:約15年
債務整理後の状況(1回目)
残債務:210万円
返済計画:(期間)5年(返済)月3万5千円
債務整理に踏み切った理由:
月の収入で追い付かなくなり、副業もしましたが自殺を本気で考えた時です。
債務整理をした時期:2003年7月
債務整理後の状況(2回目)
残債務:0万円
返済計画:自己破産のため免責
債務整理に踏み切った理由:
鬱病でまともに働けなくなってしまったため
債務整理をした時期:2003年7月
過払い金返還請求と自己破産
ブラック企業で営業をしていたふうてんの虎さん。
その企業では、営業先から返品された品は自腹を切らなければいけないというシステムだったため、自分の財布から損失を補填させていました。
しかし、当時の収入だけでは損失の補填と生活費を補うことができなかったため仕方なく消費者金融から借金をすることに。
返済のために新しい会社に転職をしましたが、借金は中々減らないため法律事務所で過払い金返還請求を行います。
返還された過払い金を借金の返済にあてつつ、5年をかけて借金を完済させることができました。
ところが、その数年後に鬱病を発症してしまい、入院費や生活費を工面するために再び借金をしてしまったふうてんの虎さん。
以前のように満足に働けないため、借金の返済をすることが出来なくなり、再び法律事務所に相談をします。
自己破産を避けるために個人再生の審査を行いましたが、審査を通過することが出来ず自己破産をすることに。
借金は免責されましたが、不満の残る結果となってしまいました。
心身ともにボロボロになってしまった結果、多額の借金をすることになってしまったようですね。
健康で元気な状態であれば借金の返済も可能ではありますが、身体を壊してしまってはそれも出来ません。
やはり、普段からお金の使い方をしっかりと考え、いざという時のために少しでも貯金をするといった行動が大切なのかもしれませんね。
一度自己破産すると、もう一度自己破産するということが難しくなりますので、体調を整え、借金に頼ることの無い生活を送ってほしいと思います。
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