占いに依存して借金140万円。市役所の無料相談を利用して自己破産
ウッディさん(30歳 会社員 女性 神奈川県)からいただいた債務整理体験談です。
ウッディさんは遠距離恋愛をしていた彼の心が分からず、占いに頼っていました。
占いのお金はクレジットカードで払っていましたが、悪化した人間関係の相談もするうちに、どんどんとその費用がかさんできました。
また、仕事を解雇されることが続き、生活費もクレジットカードやカード会社のキャッシュで凌ぐようになりました。
そうこうするうちに借金の総額は140万円にもなってしまっていました。
みんなの債務整理体験談メモ
お名前:ウッディさん(仮名)
性別:女性(30歳)
職業:会社員
地域:神奈川県
債務整理方法:自己破産
借金の原因:占い依存や急に仕事を解雇された、会社からの給料未払いなど。また、目の前に追われて、全然お金の管理ができなくなってしまいました。
債務整理時の借金総額:130万円程度
占いに依存して借金をしてしまい自己破産
こんにちは。私はアラサーのOLです。
5年ほど前に、大学時代にお付き合いしていた彼と急に再会し、彼から「結婚してほしい」とのようなことを言われました。
私自身、彼のことはとても一緒にいて居心地がよく、私は都内で働くOL、一方、彼は地元の佐賀に帰って公務員をしておりました。
もともと、最初に彼が「結婚してほしい」と言ってきた際には、彼は「自分のやりたい仕事があるので、また転職して都内に出るつもりだ」と言っていたのでそれを信じていたのですが、どうやら言っていることと彼の行動が一致せず……。
また、あれこれ曖昧な表現を使ってくる彼でしたので、私は彼の本心が読めず「占い」に頼ることになってしまい……。
また、当時から、今思うと彼のモラハラもありました。
彼と別れてからしばらくしてから「彼のことが怖かったんだ」ということには気がつきましたが、そんな理由から、遠距離でしたし、ひたすら占いで彼のご機嫌を伺い連絡をする日々が続きましたので、どんどんお金が出て行ってしまい……クレジットカードに頼らざるを得なくなりました。
また、最初はクレジットカードに頼っていたら十分に支払いもできていたのですが、彼のモラハラやその他人間関係も悪化していき、あれこれ占いに頼るようになってしまったので、どんどんクレジットカードの利用が増えていき、リボ払いを利用するようになってしまいました。
仕事も解雇されることが続き生活費もクレジットカードで
また、彼から「結婚して欲しい」というようなことを言われてから、すごく精神的に動揺してしまったのか、私自身仕事に身が入らなくなり、まずは最初に契約社員として働いていた会社を解雇されてしまいました。
そちらの会社はお給料はそこまで良くはないものの、ものすごく良好な人間関係や普段はなかなか出逢えない方々と出会える……など、恵まれていた職場でしたのでとても悲しかったですが、当時まだ大学を卒業して1年目で、あまり貯金のなかった私は慌てて次の職場を探すことになりました。
ただ、今思うとなぜだか分かりませんが、社長から言いがかりをつけられ最後の1ヶ月分のお給料が払われませんでした。
また、仕事をクビになってから次の仕事が見つかるまでの間の生活費もクレジットカードで凌いでおり、結局この支払いも全部リボ払いとなりました。
その後、新しいアルバイトが決まったりもしたのですが人間関係があまり良くなく、また、何度も解雇されるということが数ヶ月続きました。
その後、ようやく落ち着いてきまして新しく契約社員のお仕事も決まりましたが、ただ、その会社の上司もモラハラ気質かつ、スタートアップ企業と云って出来てすぐの会社でしたので、結局言われた通りのお給料が支払われず……。
結局そちらで半年ほど働きましたが精神的にもかなり疲れてしまい、こちらから退職することにしました。
うつ病の一歩手前になったときに法テラスを紹介してもらいました
ただ、「彼のモラハラ」と「上司からのモラハラ」でかなり疲れきっていた私は、こちらの契約社員を辞めた後、本来であれば「失業保険」が下りるのですがそちらのことを考える余裕もなく……その後も次のお仕事が決まるまで、ひたすらクレジットカードやカード会社のキャッシュで生活を凌いでいましたので、どんどん借金は増えていきました。
また、彼はどうやら「すぐに結婚して自分の地元に嫁いできてくれるだろう」と思っていたのでしょう……私が「そちらには行けない」というと、モラハラはどんどんヒートアップ……。
夜中に「早くこっちに来い」などの怒鳴りつつの電話がかかってきたりしまして、当時は「モラハラだ」と思わなかった私は、もうひたすら、毎日のように占いで彼のご機嫌を伺い彼の生活を支える日々が続きました……。
この頃はかなり精神的にも肉体的にも疲れており、「次の仕事をするために、疲れを取ろう」なんて思って、1時間で1万円もするアロママッサージを4日連続で受けたりもしましたが、一向に疲れが取れませんでしたので「流石に病院に行こう」と、精神科を受診することにしました。
そこで、お医者さんから「今はうつ病の一歩手前の抑うつという段階で、かなり気力が落ちていますから無理はできません。一つ一つ問題をクリアにしていきましょう」ということで、お仕事を減らしても生活できるように障害年金の申請をしたと同時に、お金に関しても、市役所の無料相談で法テラスを紹介してもらい弁護士さんに相談することにしました。
自己破産は国が作った救済制度
借金の額が140万円ほどどそこまで多くなかったのですが、弁護士さんから「働くことができたらこれくらいの額であれば分割で返していくのですが、これであれば親御さんに一括清算してもらうか、自己破産にしましょう。自己破産は悪いことじゃないですよ。お金の返済に追われて体調が悪くなる方が大変ですから。国が作った制度なので利用していいのですよ」と仰られたので、結局自己破産をすることになりました。
自己破産の手続きはたくさん書類を集める必要があり、「どうしてこのような状況に陥ったのか」などの文章も作る必要がありました。
また、手続きをしていると借金をした当時の嫌な記憶がたくさん出てきて辛かったのですが、理解のある弁護士さんや、あとはお医者様があれこれ診断書を作成してくれ「私自身が裁判所に出頭しなくていいように」という配慮もいただきました。
また、自己破産が終わった際に裁判所から届いた免責の紙には「今までの経緯を考慮すると免責を認めることが妥当であろう」というようなことが書いてあり、とても心が温かくなりました。
さらに、手続きの中で裁判所の方々というのは怖い印象しかなかったのですが、思ったよりも優しく「ああ、自己破産って国が作ったお金に困っている人を助ける制度なんだな」と感じることができました。
債務整理で本当に心が穏やかになりました
とにかく、お金に追われていた時はろくな出来事がなかったですし、人間関係にも恵まれませんでした。
それに比べると、とにかく今は穏やかな生活ができているので本当に債務整理をしてよかったと思います。
また、今の日本においては「自己破産をするとパスポートを取れない」などたくさんの嘘が流れているようですが、弁護士さんのいうことだけを信じてください。
何れにせよ、専門家である弁護士さんに相談すれば「どのような方法を取れるか」ということをアドバイスしてくださいます。
無料相談もありますから誰かに相談するだけで心が少し楽になりますし、行ってみるといいと思います。
お金に追われていると、想像以上に心に余裕がなくなります。
私の場合は、まだ独身で持ち家もなく失うものが少なかった……ということもはありますが、「国が作った救済制度」だと思って、困っている方は利用していいと思います。
穏やかな日々を過ごせるありがたさを、今は実感しております。
ウッディさん(30才 会社員 女性 神奈川県)
ウッディさんの借金内訳と債務整理後の状況
ウッディさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。
借金内訳
借金総額:140万円程度
クレジットカード:
セゾン:35万円
楽天カード:20万円
エポスカード:60万円(クレジットカード30万円、キャッシュ30万円)
横浜銀行クレジットカード:25万円程度
借金開始から債務整理着手までの期間:2年程度
債務整理後の状況
残債務:免責を受けたので、なくなりました。
債務整理に踏み切った理由:
お金に追われて、一時期働けなくなり、返済不能になった。
債務整理をした時期:2016年5月頃
自己破産という救済制度を利用して再スタート
大学時代に交際をしていた元カレと再開し、結婚を迫られたウッディさん。
いきなりのプロポーズだったので保留をしつつ遠距離恋愛を継続します。
しかし、中々決断をしてくれないウッディさんに対して彼からのモラハラが悪化。
それに対して、精神を保つために占いにハマってしまいます。
クレジットカードで支払いをしていましたが、次第に返済が苦しくなりリボ払いに手を出してしまいました。
返済に加え彼からのモラハラが重なり、仕事に集中ができなくなってしまったウッディさんは努めていた会社を解雇されてしまいます。
生活を立て直すために新しい仕事を探しますが、中々うまくいきません。
結果として鬱病になってしまったウッディさん。
一人の力ではどうすることも出来ないと考え、市役所の無料相談で法テラスで債務整理をすることを決意します。
状況から自己破産を勧められたウッディさん。
弁護士の先生の力を借りて無事に自己破産が認められ、返済が免責となりました。
満足に働けない状態が続いていましたから、今回自己破産を選択されたのは正解だと思います。
占いはちょっとした手助けになるかもしれませんが、それに頼るのは危険でしたね。
最終的には自分の決断が大切です。
今回自己破産を決断したように、ウッディさんの精神を傷つける彼のような人との関係も整理を決断して欲しいですね。
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