突然の出費と仕事の減給が重なり借金100万円。20代の頃に経験した債務整理体験談

2019年4月16日

遅咲きさん(38歳 会社員 男性 東京都)からいただいた任意整理体験談です。

はじめはローンが払えず消費者金融に手を出した遅咲きさん。

その後実家の修繕費や、「少しだけ追加で借りるだけならいいか」を何度も繰り返しては借金をする日々。

順調に返済をしていましたが、支払いトラブルや部署異動で給料が下がったことをキッカケに返済のピンチに。

雪だるま式に増えた借金の総額は100万円にまで膨らんでいました。

みんなの債務整理体験談メモ

お名前:遅咲きさん(仮名)
性別:男性(38歳)
職業:会社員
地域:東京都
債務整理方法:任意整理
借金の原因:収入に見合わない浪費癖と突然の出費
債務整理時の借金総額:100万円


意志の弱さから借金苦に陥った体験談

最初に借金をしたきっかけは、エステのローンと育毛サロンに通っている時のローンが払えず、消費者金融に手を出してしまったことです。

私が21歳の時でしたので、西暦2000年の時の話です。

今ほど情報がない時代でしたので、とりあえず有名タレントがCMで起用されている消費者金融だったらという軽い気持ちで、手を出してしまいました。

その時の雇用形態はカラオケボックスのアルバイトだったので、審査が通過するか心配してましたが無事通過する事が出来ました。

今みたいにコンビニで手軽にお金を下ろすシステムがなかったので、雑居ビルのATMまで出向きドキドキしながらお金を借りた事を今でも覚えています。

実家の修繕費用のための借金が地獄へのスタートに

最初の借入から半年後の2001年春にまた金欠状態になり、2社目の借入を行いました。

この時は大手派遣会社の派遣社員として勤めていたので、カラオケボックスの時よりは審査は通りやすいと安心していました。

案の定、審査はあっさり通過しました。

この時借入した理由は、当時実家に住んでいて実家に害虫が生息していて生活に支障が出る為、その修繕費が30万かかるという事で、両親には内緒で借りていました。

ここからが地獄へのカウントダウンの始まりです。

金銭トラブル・給料減額で債務整理を決意

2000年、2001年と2年連続で借金をしてしまいましたが、その後は収入も安定してきて返済も良好な時期が長く続きました。

途中、仕事の関係で東京で一人暮らしを始める事になり引越しをしましたが、給料がよかったので返済に支障は全くありませんでした。

ピンチに陥ったのは2005年の春でした。

ひょんなことから英会話スクールに通う事になりましたが、授業料が莫大にかかりその英会話スクールでも色々金銭面でトラブってしまい、肝心な仕事もリストラ危機に迫られました。

リストラは面倒見のいい上司のおかげで回避できたのですが、違う部署に回され給料が大幅に下がりました。

これでは家賃も払えない、携帯料金も払えないとパニック状態に陥った私は、思い切って債務整理を考えました。

突然の出費と仕事の減給が重なり借金100万円

毎日督促に怯えていた生活にピリオド

消費者金融のCMでも最後に「ご利用は計画的に」というフレーズがありますが、そもそもお金に関して計画性のない自分が招いた悲劇だと自己嫌悪になりました。

その法律事務所とは最初のコンタクトはメールでやり取りをし、1週間後に実際に事務所に出向いて書類を色々書かされました。

そして、2枚の消費者金融のカードを預けました。

2度と借入が出来ないという意味合いも込めてです。

それまで消費者金融からの督促電話や督促状に怯えていた私ですが、司法書士さんに全てを委ねる事によって、怯えた生活にピリオドを打つ事が出来て一安心しました。

毎月15日に2社合計で16,000円振り込む方式を選択しました。

整理前は2社合計で3万は超えていましたので、だいぶ負担は減りました。

一度も滞る事がなく、2年間の支払いを終える事が出来ました。

これからはきちんとお金と向き合って生きていきたい

最初の借金が2000年スタートで、完済したのが2007年でしたので7年かかり、貴重な20代を借金返済に費やしたのは勿体ない気がして、それが最大の反省点だと思いました。

一番いけなかったのが、返済を何度か続けて契約してから数カ月経過すると、勝手に融資枠を増額してくれるシステムがある事です。

ただこればっかりは自分の意思でコントロールできるはずですが、どうしても今月は洋服が欲しいとか、ちょっとたまには高価な物を食べたいとか、そういう欲に駆られてしまう自分がいます。

その誘惑には絶対勝てません。

2万円くらい追加で借りるくらいならいいかが何度も続いて、気が付けば2社合わせて100万まで到達してしまいました。

その意思の弱さが駄目だったんだと後悔しています。

これからはちゃんとお金と向き合って生きていきたいと決心しています。

遅咲きさん(38歳 会社員 男性 東京都)


遅咲きさんの借金内訳と債務整理後の状況

遅咲きさんの借金の内訳と債務整理を行ったことでどのように状況が好転したかを見てみましょう。

借金内訳

借金総額:100万円
消費者金融:
プロミス:50万
アイフル:50万
借金開始から債務整理着手までの期間:約7年

債務整理後の状況

残債務:38万円
返済計画:(期間)2年(返済)月1万6千円
債務整理に踏み切った理由:
収入が減り、生活が苦しくなった為
債務整理をした時期:2005年9月頃

自分の意思の弱さに気づかせてくれた債務整理

エステと育毛サロンのローンを返すために消費者金融で借金を始めてしまった遅咲きさん。

その後も金欠や実家の修繕費を賄うために少しずつ借金を繰り返していきます。

大手派遣社員として働いていたので給料が安定しており順調に返済は進んでいました。

しかし、更なる出費と仕事でのトラブルが重なり、給料が下がってしまったことで一気に返済が難しくなってしまいます。

これをきっかけに債務整理を決断した遅咲きさんは、法律事務所に相談をすることに。

任意整理というかたちで債務整理をした結果、月々の返済を半額以下に減らすことに成功します。

2年という期間をかけて借金を完済することに成功した遅咲きさんは、お金の大切さを学ぶことができたようです。

返し切ることが出来ないほど大きな借金額ではなかった遅咲きさんでしたが、突然の出費や給料の低下が重なることで、借金の返済が困難になってしまったようですね。

人生は何が起こるかわからないものです。

家のローンや車のローンなどの避けて通れない借金はありますが、出来るだけ消費者金融からの借金はしないようにしたいですね。